整骨院・接骨院(柔道整復師)にかかるとき 現金給付

 

 整骨院や接骨院でマッサージをしてもらい、肩こりや腰痛が楽になったという人もいるでしょう。整骨院や接骨院にはよく「各種保険取扱」などの看板がかかっていますが、単なる肩こりや筋肉疲労などには健康保険は使えません。
 整骨院・接骨院でけがを治す人を「柔道整復師」といい、柔道整復師の国家資格を有していますが、医師免許はなく医師ではありません。整骨院や接骨院も病院ではなく、すべての診療(一部例外あり)に健康保険を使える保険医療機関とは異なるのです。



● 整骨院・接骨院と医療機関(整形外科など)の違い


 整形外科などの医療機関(病院・診療所)では、医師が外科手術、X線検査、投薬などの「治療」を行います。自覚症状が痛みであっても内科的な病気も考慮に入れて診断をしますので、重大な病気を発見できることもあります。
  整骨院・接骨院では、柔道整復師が骨つぎやマッサージなどの「施術」を行います。患部を温める器械などを使うこともありますが、法律で定める「医療行為」を行うことはできません。骨折や脱臼の施術を整骨院や接骨院で受けられるのは、医師の同意がない限り、応急手当の場合のみです。



● 整骨院・接骨院で健康保険を使えるとき


 整骨院・接骨院で健康保険を使えるのは次の5つに限られます。

※「外傷性」で「急性または亜急性」の「出血を伴わない」けがであることが条件です。

□ ねんざ

□ 打撲

□ 挫傷(肉離れ)

□ 骨折(医師の同意がない限り応急手当のみ)

□ 脱臼(医師の同意がない限り応急手当のみ)



● 整骨院・接骨院で健康保険を使えないとき


 整骨院・接骨院では、上記5つ以外の場合は健康保険を使えません。下記は健康保険を使えない例です。

□ 日常生活で生じる肩こり、腰痛、体調不良、疲労など

□ スポーツのあとの筋肉痛

□ 病気(リウマチ、五十肩、関節炎、ヘルニア、神経痛など)による痛みや違和感など

  ※病気による痛みなどの場合は医療機関を受診しましょう。健康保険を使えます。

□ 原因や負傷した日時がはっきりしない痛みや違和感など

□ すでに治ったけがが再び痛みだしたなど、けがの後遺症

□ 同じけがの部位について、医療機関の治療と整骨院・接骨院の施術を並行して受ける

□ 骨折・脱臼の応急手当のあと、医師の同意なく続ける施術

□ 症状の改善がみられないのに漫然と続ける施術

交通事故など第三者の行為によるけが(加害者が施術費を負担)

業務中または通勤途上のけが(労災保険適用)

● 療養費支給申請書とは


 整骨院・接骨院で健康保険が使える施術を受けた場合、本来は、施術費の全額を患者が立て替え、後日、患者本人が健保組合に自己負担分以外の施術費(「療養費」といいます)を請求するのですが、整骨院・接骨院が代理で健保組合に療養費を請求するところがほとんどです。
  その際、患者の委任状の役割をするのが「療養費支給申請書」です。
  負傷名、負傷原因、施術部位、施術内容、施術回数、自己負担額など、療養費支給申請書に書かれた内容に誤りがないか確認し、記載が正しい場合にのみ、自筆で署名しましょう。利き手にけがをして字を書けない場合でも、よく確認してから自分で押印してください。
  白紙の療養費支給申請書に署名または押印すると、誤請求や不正請求のもとになります。



● 領収書は必ずもらいましょう


 整骨院・接骨院にも領収書の無料発行が義務づけられています(明細書は有料の場合があります)。整骨院・接骨院にかかったら忘れずに領収書をもらい、金額に間違いがないか確認しましょう。



● 整骨院・接骨院で健康保険を使うときの流れ


1. 負傷年月日、負傷原因などを正しく伝える

ねんざ、打撲、挫傷(肉離れ)、骨折・脱臼(応急手当のみ)以外のけが、または、業務中や通勤途上のけがや交通事故など第三者の行為によるけがでは、健康保険は使えません。

2. 同じけがの部位について、医療機関の治療と並行して整骨院・接骨院の施術を受けない

同じけがの治療に、重複して健康保険を使うことはできません。

3. 施術を受け続けても(おおむね1ヵ月)症状が改善しない場合は医療機関を受診

病気が原因の可能性もあります。早めに医師の診察を受けましょう。

4. 療養費支給申請書に、記載内容を確認してから署名する

5. 領収書を必ずもらう

6. 医療費のお知らせと領収書を照合する



受診内容の照会にご理解とご協力をお願いします

 FR健康保険組合は、医療費の適正化の一環として、健康保険で接骨院・整骨院に受診された方に書面で「受診照会」をさせていただく場合があります。
 これは、接骨院・整骨院からの請求内容と皆様が受けられた受診内容との照合や負傷の原因について内容等に誤りがないか確認するためです。
 当健康保険組合では、株式会社大正オーディット健康保険事務センターに業務委託を行い、柔道整復師の施術料点検を実施しています。委託業者から皆様のもとへ書面あるいは電話で負傷原因や負傷箇所、または治療内容等について照会確認をさせていただく場合があります。照会のあった場合にはご協力をお願いいたします。

※照会時期は、受診月から早くても2〜3ヵ月後と記憶もあいまいになる頃になりますので、医療費の領収書や診察券等を保管しておいてください。

 

事務委託先
株式会社 大正オーディット 健康保険事務センター
東京都世田谷区玉川2-21-1 二子玉川ライズ7F 03-6805-6281



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